
山本家と真言宗
山本家の例年のお参り先は、真言宗西新井薬師でした。
そこで、真言宗の開祖空海(弘法大師)にまつわる記事を掲載いたします。
空海(弘法大師)の代表的な教え
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即身成仏 – 現世の肉体のままで悟りを開くことができるという教え
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十住心論 – 人間の精神発達の十段階を説き、密教を最高位とする思想体系
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三密行 – 身(姿勢・印相)・口(真言)・意(観想)の三つを仏と一致させる修行法
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阿字観 – 「ア」の一字に宇宙の真理を見る瞑想法
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大日如来信仰 – 宇宙の根本仏である大日如来を中心とする信仰
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四種曼荼羅 – 大日如来の智慧と慈悲を表現する四種の曼荼羅の教え
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秘密三昧耶 – 師から弟子へ直接伝授される密教の奥義
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六大体大日 – 地・水・火・風・空・識の六大が大日如来の身体であるという教え
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綜芸種智 – あらゆる学問・技芸を仏道修行の一環とする考え方
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利他行 – 自己の修行だけでなく他者への慈悲と利益をもたらす行い
今すぐ実践できる空海の教え
密教の呼吸法「阿吽(あうん)の呼吸」
空海(弘法大師)の密教的呼吸法におけるイメージについて、伝統的な教えでは以下のようなイメージを持つことが勧められています:
吸う時のイメージ
- 宇宙の智慧や光明を体内に取り入れるイメージ
- 「ア(阿)」の音を意識し、それが体内に満ちていくイメージ
- 吉祥で清らかなエネルギー(気)が全身に行き渡るイメージ
- 息と共に如来の慈悲を体内に迎え入れるイメージ
吐く時のイメージ
- 体内の煩悩や穢れを外に出すイメージ
- 「ウン(吽)」の音を意識し、それが体外へ流れ出るイメージ
- 心身の緊張や不調が解放されるイメージ
- 自分と宇宙が一体化するイメージ
密教では、このような呼吸法を「阿吽の呼吸」と呼び、宇宙の始まりと終わり、生成と消滅のサイクルを表現するものとされています。修行において、単なる生理的な呼吸ではなく、宇宙的な次元での息の交換として捉える視点が重要とされています。
また、呼吸を意識することで心を鎮め、雑念を払い、三密(身・口・意)を整える助けとするという考え方もあります。